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図らずも美術館本体の魅力について語ってしまいましたが、そろそろ本題に入りましょう。

「没後30年 熊谷守一展〜天与の色彩 究極のかたち〜」

私が熊谷守一を知ったのは、美の巨人たちで紹介されたのを見たのがきっかけでした。(2002/11/9 OA「猫三態」)
その時は、仙人の如き風貌&生活や板に直接描く油絵のものすごくシンプルな画風が強く印象に残りました。

今回は回顧展ということで、熊谷守一の画風の遍歴をたどることが出来ます。
美術館の人の手作りと思われる順路図(ありがとうございます)片手に、じっくりと観覧してきました。

1880年岐阜生まれで1977年没 享年97歳。
小さい作品を描く画家です。

初期(100年前)の絵の油絵は、薄ぼんやりとした茶色を主に使い、筆致はなだらか。いわゆる普通の油絵です。
やがて、試行錯誤の時期に入ると、色彩が増え、明暗がくっきりとした色使いになり、筆運びに勢いが出て、表現が抽象的になっていきます。
50年くらい経った頃から、陰影が消えてフラットな塗りになって単純化していきます。特徴的な輪郭線は残り、イラスト風になりました。

よく観察してみると、輪郭線は木炭でさっと描き、塗りつぶしは厚めに塗る感じでした。塗りつぶしの面だけがほんの少しだけど盛り上がって見える。
画布に描いたものもありますが、ほとんどの作品が油絵具で板に直接塗っています。サインはカタカナでフルネーム。塗った面に固いもので書いた跡が残っている、といった感じのシンプルなものでした。
 
好んで描いたモチーフは、花、虫や鳥、猫、裸婦、風景。変わった所では、まるで的みたいな太陽、つまり光の絵が印象に残っています。
モチーフの主題は輪郭を写実的に描いて、それ以外は細部を省略したかっちりとした直線で描くことが多いです。
色は赤、茶色をよく使っている。あとほかには緑、水色など。白の使い方が効果的。(一面真っ白な雪景の絵もばっちり決まっている)

洋画の他に日本画もあったのですが、これまた題材が守一らしく河童、とんぼ、鶏、蝦蟇など掛け軸にしては、らしくない絵ばかりでなんともおかしい。
加えて、書もたしなんでいて、「独楽」(ドクラクと読む)や「蒼蠅」(ハエの絵もオマケで描いてある)など、力の抜けた身近な題材に人柄が出ているなぁと感じました。

冒頭、仙人の如き風貌&生活や板に直接描く油絵のものすごくシンプルな画風が強く印象に残った、と書いたけれど、今回じっくりと作品を見て思ったのは、感性は確かに肩の力が抜けた感じがあるけれど、決して思いつきや勢いだけで描いてるわけじゃないんだろうなぁと。
日本画は人前でも気軽に描いていたけど、油絵は夜中にじっくり人目を避けて描いていたという所からもあの形へ至るために集中した思考が必要だったんじゃないかなと思ったり。 
過不足の無い省略っていうのはやっぱり高度なことだと思うので、やっぱりこの人は優れた画家なんだろうなと素人ながらに思った次第です。


なんか作品が表現しているものより、本物の質感に見入ってたんだな、いうのが読み返してみてよく分かるな・・・。いや、でも本物はいいですよ。ホントに。
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